入れ歯と口臭
入れ歯の手入れが悪いと不潔になり特有のにおいが出てくることがあります。特に入れ歯のプラスチックの部分は吸水性が高く、使っているうちに唾液成分が吸着して、その中の細菌の作用で口臭が発生するということがあります。また不潔な入れ歯をそのまま使用していると、入れ歯が接触する粘膜面に炎症が起きたり、ばねをかけている歯がむし歯になったり歯周病になったりして、口臭が強くなることが考えられます。
このように、入れ歯を使用している人は普通の人より口の中が汚れやすくなっているので、食後には入れ歯をはずしてていねいにブラシで洗いましょう。入れ歯を磨くための入れ歯専用の歯ブラシもあります。また、眠るときには、入れ歯は外して水の中に浸して保存し、1週間に1回程度は入れ歯専用の洗浄剤を用いるとさらに清潔に使うことができます。もちろん、自分の歯が残っている場合には、入れ歯だけでなく、自分の歯をていねいに磨くことも大切です。歯や入れ歯の手入れの方法は、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士に相談するといいでしょう。