大学では矯正装置や入れ歯などを製作する歯科技工士の国家資格を取得するために勉強していたので、卒業後は歯科技工所や歯科医院で働くものだと思っていました。その考えが変わったのは、授業の一環としてジーシー主催の技工実習に参加したときのこと。偶然、司会や講師を務めていたのが同じ大学出身の先輩で、歯科技工士として「企業に勤める」という働き方があることを知ったのがきっかけでした。
また、私はかねてより医療機器の開発工程や販売方法にも興味があり、卒業研究では医療機器に関するテーマを選ぶほどでした。こうしたことも相まって、国家資格取得後も歯科技工士の道は選ばず、歯科関連企業の就職を志しました。さまざまな企業研究をしましたが、歯科医療機器・材料の分野で国内トップシェアを誇る点、また、開発から販売まで一貫している分、お客さまのニーズに柔軟に応えることができる点に魅力を感じ、ジーシーへの入社を決めました。
入社2年目に上長から言われた「チームのために何ができるか考えて行動しなさい」という言葉が印象に残っています。チーム内での自分の役割を意識し、チームの負担を軽くするにはどうすればいいか、自分の頭で考えるようにとアドバイスをいただいたんです。入社4年目になり、後輩が2人できたことで、かつて上長に言われた「チームのために」という言葉の重みが一層増してきたように感じます。次は私が先輩として、後輩に伝えてあげられることはすべて伝えたいです。
高齢者の人口の増加に伴い、技工製品のニーズも年々拡大しており、今は4人体制の技工チームもより大きくなっていくと予想しています。そのときが来るまでに切磋琢磨できる環境を整え、意思統一や役割分担をしっかりまとめたいです。同時に、同じ目線に立った親しみやすい先輩になって、意見交換のしやすい連帯感のあるチームを作りたいと思います。