第43回日本接着歯学会学術大会(2024年)
近年ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)の歯冠材料への応用が進んでいます。本研究では、PEEK材接着用各社プライマー(セラスマートコートを含む)及び従来材料を用いたPEEK材料に対する接着強さについて調査されました。
PEEK材料に対する接着強さは、従来材料とは作用機序が異なり、光硬化性を有する塗膜形成可能なセラスマートコートなどのプライマーが有用であることが示唆されました。
第43回日本接着歯学会学術大会(2024年)
近年ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)の歯冠材料への応用が進んでいます。本研究では、PEEK材接着用各社プライマー(セラスマートコートを含む)及び従来材料を用いたPEEK材料に対する接着強さについて調査されました。
PEEK材料に対する接着強さは、従来材料とは作用機序が異なり、光硬化性を有する塗膜形成可能なセラスマートコートなどのプライマーが有用であることが示唆されました。
日本歯科保存学会 2024年度春季学術大会(161回)
水酸化カルシウムは高いpHにより殺菌作用の他、硬組織の形成促進作用もあるとされ、根管貼薬材として広く用いられています。いっぽう長期間根管内に適用した場合、歯質が脆弱になる可能性が指摘されています。本研究では牛歯根部象牙質の強度に対する最長1か月までの貼薬期間の影響が評価されています。その結果、歯質の脆弱化などの影響はないと推察されています。
日本歯科保存学会 2024年度春季学術大会(161回)
本研究では、牛抜去歯を用いてホワイトニング処置を行いホームホワイトニング材の漂白力が比較評価されました。カスタムトレータイプの過酸化水素6%含有ホームホワイトニング材「ティオン ホーム ウィズ」は,他の高濃度過酸化物含有ホームホワイトニング材と比較し単位時間当たりの漂白力が高いためより短時間かつ短期間で同等のホワイトニング効果が期待できると論じられています。
日本歯科審美学会第35回学術大会(2024年)
本研究では、過酸化尿素10%配合のティオン ホーム プラチナ(P)および過酸化水素6%配合のティオン ホーム ウィズ(W)について、過酸化水素の放出量および漂白性能を処置時間の経過に沿って評価しています。結果からホワイトニング効果における両ホワイトニング材のスピードとマイルドさの違いにつながるような特徴が論じられています。
日本歯科審美学会第35回学術大会(2024年)
本研究では、「ルシェロ歯みがきペーストホワイトプレミアムケア」をオフィスホワイトニング前に一定期間使用した際の,歯質強化及びホワイトニング効果への影響を評価されています。結果として同歯磨剤は エナメル質に対してフッ化物イオンを効率的に供給し,早期に歯質を強化し、かつ、それが原因でホワイトニング効果を阻害することがないことが論じられています。
デンタルダイヤモンド 2024年9月号 P32
著者は抜歯後の歯槽堤幅や高さの減少を極力抑える目的でアテロコラーゲンからなるテルプラグおよびテルダーミスを用いたソケットプリザベーションを日常臨床に取り入れていいます。本項では、その効果や有用性について紹介されています。
デンタルダイヤモンド 2024年9月号 P42
著者はコラーゲンスポンジであるテルプラグは抜歯窩に適応されると、血液を吸収し、血餅保持による止血効果と、抜歯創面を保護してドライソケットを防ぐ効果があるのではないかと考えています。本項では、テルプラグを使用した症例と不使用の症例を比較し、考察されています。
デンタルダイヤモンド 2024年9月号 P46
テルダーミスは歯周治療の領域では、遊離歯肉採取後や上皮下結合組織採取後の創傷の保護、治癒促進を期待して使用されています。本項では、臨床症例を示しテルダーミスを使用するメリットと使用時の注意点が論じられています。
デンタルダイヤモンド 2024年9月号 P50
著者はテルプラグは止血効果ならびに血餅保持の効果を示す材料であり、肉芽組織形成のスキャフォールドとして機能すると考えています。本項ではその結果として、すみやかな創傷治癒と骨再生が期待されるのかについて論じられています。
International Journal of Implant Dentistry. 2024; 10(1): 1 doi: 10.1186/s40729-024-00520-7.
本研究では、生体吸収性ポリマーPLACL製の二層性GBRメンブレン(サイトランス®エラシールド)をラット頭蓋骨を用いたGBR法モデルで評価しています。比較対照のメンブレンとして、GBRでの臨床実績の多いブタ由来コラーゲンメンブレンが用いられました。その結果、PLACL製のメンブレンは吸収期間がより長く、約6か月後においても残存していました。その長期に渡る軟組織バリア性による有効性が考察されています。
BMC Oral Health. 2023; 23: 901 doi: 10.1186/s12903-023-03647-y.
アテロコラーゲン(AC; テルプラグ®)は抜歯創に適用して材料止血や食渣の迷入防止等の創面保護および肉芽形成を促すものです。また、臨床現場ではその結果としての歯槽堤の吸収抑制や歯肉陥凹の軽減が期待されています。本研究では、その臨床成績について後ろ向きに調査され、抜歯に際した顎堤の3次元的形態変化が評価されました。その結果、脱タンパクウシ骨ミネラル(DBBM)とブタ由来コラーゲンメンブレン(CM)を組み合わせて抜歯創に適応した場合と同等の効果があったと報告されています。
2024年 日本デジタル歯科学会第15回学術大会 P1
本発表では、イニシャルLiSiブロックは微細な結晶を高密度に析出しているため、加工中に結晶が抜け落ちたとしても表面が均一に保たれており、チッピングが起こりにくい材料であることが示唆されています。
2023年 日本補綴歯科学会 第132回学術大会 P-42
本発表では、結晶構造とガラスマトリックス組成を最適化したイニシャルLiSiブロックは、ジルコニアと同様に優れた耐酸性を有することが報告されています。口腔内での長期間使用においても審美性が維持されることが期待できます。
2022年 日本歯科審美学会 第33回学術大会 P-45
本発表では、イニシャルLiSiブロックは微細な結晶を高密度に析出しているため、摩耗により結晶が抜け落ちたとしても摩耗量は小さく、耐摩耗性に優れた材料であることが示唆されています。
2023年 日本デジタル歯科学会第14回学術大会 P6
本発表では、加工後に結晶化熱処理工程が不要なイニシャルLiSiブロックは、熱による変形の心配がなく設計通りの補綴装置が作製可能であることが示唆されています。
Regenerative therapy, 22, 128–135. https://doi.org/10.1016/j.reth.2023.01.002
本研究では、炭酸アパタイト(CO3Ap;サイトランス®グラニュール)をイヌ下顎前臼歯部の1壁性歯周組織欠損モデルに適用し、その治癒状態が検証されました。本モデルでは、術前に露出根面の歯根膜ならびにセメント質を除去していましたが、すべての被験部位にてアンキローシス、ならびに感染や急性炎症は見られず、歯根膜、セメント質ならびに歯槽骨の良好な再生が見られたと報告されています。
J. Clin. Med. 2023, 12, 5994. https://doi.org/10.3390/jcm12185994
本研究では、生体吸収性ポリマーP(LA/CL)から成る GBRメンブレン(サイトランス®エラシールド)を、大小3タイプの骨欠損のGBRに使用して臨床評価されました。主な評価項目は造成骨の吸収率などであり、その結果から本材料はGBRでの世界的な評価実績の多いコラーゲンメンブレンと遜色なく、GBRにおいて安全で効果的なメンブレンと結論されています
第67回春季日本歯周病学会学術大会 第66巻 春季特別号Poster P35
本発表では、高濃度の清掃剤を配合したルシェロ歯みがきペースト ホワイトプレミアムケアは、歯面の着色を効率的に除去し,歯を本来の色に近づける優れた歯磨剤であることが 臨床での評価結果によって示唆されました。
2024 IADR/AADOCR/CADR General Session, Final Presentation ID: 1892
本発表では、透明シリコーン印象材であるエクザクリアは、厚みがあっても高い透過性を備えており、光をよく通すことが示唆されました。
Yli-urpo Topias, Lassila Lippo, Vallittu Pekka, Närhi Timo (Institute of Dentistry, University of Turku)
2024 IADR/AADOCR/CADR General Session, Final Presentation ID: 2373
この発表は、セラスマート270を用いてヒト抜去臼歯の咬合面にベニア修復した際の材料の厚みとセメント層の厚みの影響を評価したもので、セラスマート 270はそれ自体の厚みにもセメント層の厚みにも影響を受けず、高い耐荷重を示しました。