グループの環境活動
ジーシーグループ各社では、それぞれ環境負荷低減のための施策として、
事業活動における取り組みやオフィスでの対策を行っています。
今後もジーシーグループは、環境改善活動を進めるとともに、地域社会との共生を図っていきます。
各社の施策[ 事業活動 ]
(株)ジーシーデンタルプロダクツ
[ 歯科材料および関連器具の製造・販売 ]
2000年12月にISO14001の認証を取得し、3年に一度の更新審査を受けながら環境改善活動を進めています。
①排出CO2の削減及び省エネ活動として計画的な照明のLED化の推進、エアコンのムダ稼働の撲滅活動の実施を進めております。
②廃プラ削減活動として使用資材のマテリアルリサイクル化を実現により1.6tの廃プラ削減することができました。
③緑化・美化・地域貢献活動としては、敷地外近隣の清掃活動の実施をおこない、地域美化活動にも取り組んでおります。
(株)デンタルダイヤモンド社
[ 歯科に関する出版物の刊行 ]
①著者校正におけるPDFの活用
活動の目的:OA用紙の削減と著者校正の効率化
活動内容と状況:従来の校正紙による校正に代わり、インターネットのストレージ機能等を活用したPDFによる校正作業を行っています。
②DTP・CTPによる印刷工程の簡略化
活動の目的:産業廃棄物の産出防止と印刷工程の簡略化
活動内容と状況:印刷工程をデータ化し、刷版をCTP(Computer to Plate)システムとすることで、従来発生していたフィルムや印画紙、現像液が不要となり、環境負荷の低減に繫げています。
③印刷用ベジタブルインキを使用
活動の目的:印刷用ベジタブルインキにより環境負荷低減に寄与
ベジタブルインキは植物油インキとも呼ばれ、再生産可能及びそれを主体とした廃食用油等をリサイクルした再生油です。植物油インキを使用することで環境に配慮しています。
④印刷用紙の低減
活動の目的:紙使用量の削減
活動内容と状況:出版物印刷時における部数の適正化を行い、廃棄する印刷物の削減に努めています。
各社の施策[ オフィス ]
大成歯科工業(株)
[ 歯科材料の製造 ]
使用エネルギーCO2換算5%削減(2015年度比、2023年度目標)をめざして活動しています。また、周辺道路を清掃するクリーンロード作戦を、毎年2回(春季/秋季)実施し、周辺環境の美化に努めています。
①環境にやさしいエコ製品の創出
簡易包装によるムダを排除した製品の開発を行っています。
②節電アクションの実施
歩留率向上活動による電気料の削減などの改善活動により、電気使用量の削減を行っています。
③エコ機器への更新
コピー機、LED、パソコン、エアコンなどエネルギー効率のよい設備への更新を図っています。
(株)日本歯科商社
[ 歯科材料の輸入および卸・販売 ]
2008年度より、電気使用量の削減に取り組んでいます。2011年からは国の方針に則り、15%削減を達成するため多くの対策を講じています。
①エアコンの最新機種への入れ替え
段階的に最新機種のエアコンへの入れ替えを進め、日本テクノの電力監視サービスの目標デマンドを従来から34%ダウンの44kWhまで削減。拠点大阪・九州で最新機種に入れ替え実施。
②エアコン28℃設定を徹底
サーキュレーター、扇風機との併用
③エレベーターによる人の移動は極力階段利用へ
④全社計画的照明配置とLEDへ変更促進
⑤西側窓への断熱フィルム貼付とブラインドの使用
海外グループ企業の環境活動
GCアメリカ
GCアメリカは、3つの拠点で一つの「小規模生産者」に指定されており、すべての有害廃棄物は、一ヵ所の生産施設に集約されています。毎月排出される危険廃棄物は約25ガロンで、資源保護回収法(RCRA)では「少量排出事業者」に分類されています。廃棄物の処理は認可廃棄物管理、再利用や処理業者に依頼しています。
GCコリア
GCコリアでは、期限切れ5年以上を経過した製品を廃棄物とし、廃棄対象期限の事前アラーム管理により適正な処理と廃棄物削減を図っています。また、ガラス、ナイロン、ポリエステルなどを成分とする包材の製品の輸入量に応じた負担金を支払うことで、韓国政府の環境保全政策に貢献しています。
GCヨーロッパ
GCヨーロッパは、公害防止及び環境保護方針に従って、あらゆる事業プロセスにおいて環境保護を目標としています。めざすのは、自然や地球環境との共生の実現です。事業活動全般と自社製品のライフサイクル全体においてCO2やその他の温室効果ガスを最小化することで、環境フットプリントを最小限に抑えることに尽力しています。また、環境および健康問題の防止と廃棄物の可能な限りの削減にも努めています。
[ 事業を通したCO2の削減 ]
ベルギーのルーベン市の立てた、2030年までにCO2排出量ゼロをめざす削減計画において、GCヨーロッパはCO2削減活動のペースメーカー的役割を担っています。その一環として、ルーベン商工会議所とのやり取りを経て、ハースローデ工業団地内の他の事業者と輸送製品をまとめることで、輸送に使用するトラックの総台数を減らすプロジェクトを発足しました。プロジェクトをどの地域まで拡大するかについては現在検討中です。この他にも主に物流と生産活動に焦点を当てたCO2プロジェクト「ラーニング・ネットワークVOKA」の推進や、グリーン電力の活用、暖房システムの改善、環境効率の良いトラックの活用などの環境保護活動を展開しています。
[ 廃棄物の再利用 ]
GCヨーロッバは、あらゆる事業活動において発生する廃棄物を最大限削減することをめざしています。リサイクル可能な廃棄物の回収と、廃棄物からの資源の回収と再利用を目的とした廃棄物回収システムを設置。また、生産と物流においても、可能な限りのリユースやリサイクルによって梱包材や原材料などの資材のムダを最小限に抑える努力をしています。
地域社会との共生
(株)ジーシーデンタルプロダクツでは、緑化・美化・地域貢献活動として地域での清掃活動イベントに積極的に参加しています。会社が所在する愛知県春日井市および春日井防犯協会主催の花壇コンクールには、毎年応募し入選を果たしています。
また、ジーシーデンタルプロダクツの創業50周年記念事業として2010年6月に竣工したプロソリサーチセンター(新補綴研究所)は、地域社会との調和をめざした建物であるとともに、環境に優しい建築技法を取り入れています。今後も環境改善活動目標の達成をめざしつつ、地域社会との共生を図っていきます。
外部評価・表彰
愛知まちなみ建築賞受賞
プロソリサーチセンターは、環境省の2009年テーマと合致する“安らぎと新しいエネルギーを創出する空間”をコンセプトにした、金属製の釘を使わない千鳥格子の木造立体格子に包まれた解放感のある建物です。社員だけではなく、地域コミュニティの場としても開かれています。また、建設で使用した型枠を外壁の化粧としてそのまま残すことで、廃棄物の削減になるとともに断熱効果も期待できます。
これらの特長が認められ、2011年2月に愛知県主催の愛知まちなみ建築賞※を受賞しました。各方面からの注目も大きく、2010年6月の竣工以来3,274名(2022年9月30日現在)の見学者がみえました。
今後は新製品の開発だけでなく、咬合・咀嚼に関する国内外の最先端情報を収集するとともに、臨床家の先生方への情報発信基地としての機能を発揮し、これからの超高齢化社会における歯科補綴臨床の発展に役立つよう努力していきます。
※愛知まちなみ建築賞
愛知県が主催し、良好なまちなみ景観の形成や、潤いのあるまちづくりに寄与するなど、良好な地域環境の形成に貢献していると認められる建築物、または、まちなみを表彰するもの。18回目となる2011年は、応募総数146点から本センターを含む6点が受賞。